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さくら

昔 住んでいた家。

桜の木。

両親が結婚をした記念に植えた桜。

母親が、永遠にまぶたを閉じて、

われわれもまっくらな気持ちになって

それでも、咲き誇る桜の木。

嘘くさくて、幻想的で、

何かをごまかそうとしている様子。

以来、27年間、桜が大嫌いだった。

変わらないその姿に静かな怒りを覚えていた。

::::::::::::::

毎年、桜の季節には、仕事でたくさんの高校を巡る。

最近、なぜかこれまでと、違う想いを抱くようになった。

その理由をはたと考えて、そういうことか?と納得する。

桜のしたには、笑顔がある。

希望がある。

その美しさを誰かと共有したい、という想いがある。

そして、その季節には大きな決意がある。

心のありようによっては、絶望しかない人生に、

そういう未来をみせてくれる。

はじめて、舞い散る桜が

悲惨である人間の人生そのものを

励ましているのではないか?

そういう風に感じた。

嘘くさかったり、変に幻想的だったり、

それでも、よい、と思う。

純粋に美しいもの、よりも

はるかに現実味があって、ホンモノな感じがする。

おもえば、5月で母親の27回忌だ。

27年経って、はじめて桜の花に胸襟を開くことができた、

そんな気がした春の日だった。

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かんたんなんだよ、こんなの!

できるできないの秘密

という本に出てくる「デキッコナイス」という外国人が大嫌いだった。
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なんでもかんでも、できっこない、ってこのくそ野郎!と思っていた。

それから20年。

かんたんなんだよ!こんなの!

と、おっしゃる団長に出会う。
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この言葉は、魔法のようにポジティブだ。

かんたんじゃなくても、かんたんになっちゃいそうな魔法。

きっと、よのなかって実はシンプルで、

あんまり考えてはいけないのかも。

そう考えると、とても気持ちが楽になる。

むつかしく考え出すと、結局すべてが嫌になって

全く、やる気がなくなってしまう。

気軽にやってみる習慣。

これが大切なのだ、と。

デキッコナイスでは、

いつまでも、なにもできっこない、に決まっている。

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あにょYにょ。旅打ち⑦

思えば、本当に自由だった。

明日もあさっても、ずっと自由。

生活に不安もないし、

好きなことだけをして、生きている。

そんな夢みたいな日々だった、とは

当時は夢にも思っていなかった。

パチスロ打って、

麻雀打って、

好きなもの食べて、遊んで。

結局、この旅打ちは、

下関のパチンコ店で、

等価交換のなんか、香ばしいスロットにぼこられて

ふらふらになるくらいボコボコにされ、

10万円くらい負けて、

関門橋の近くの貝汁屋で

貝汁を食べて、

頭にきたのでカレーも追加で注文して

結果、わずか一日で帰宅して、

そのまま帰ることもしゃくだから

夜は、深夜の1時から

いつもの仲間と麻雀を打つことになる。

Yにょの残金は、遊びほうけているうちに

みるみるなくなり、いつもの

文なしのYにょになった。

お金を大事に、なんて感覚、存在していなかったから。




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あにょYにょ。旅打ち⑥

国道を北へ 北へ

やがて、関門海峡が視界にはいってきた。

ひっそりと、パーラーが見える。

大きな駐車場を構えるその郊外店は、客足も少なく閑散としている。

本来なら、絶対足を運ぶことのない、ぼったくり店だ。

スロは、アストロライナー

ヤマサの台だ。

そして、コンチネンタル、サファリ、アニマルG。

Yにょが口を開く

「ハラ、へったー」

「そうだな、なんか食べるか?」

われわれは、とりあえずその郊外店の駐車場の脇にある「うどん屋」へ、足を運ぶ。

「この店で一番高いもの、たのんでいいけの。」

Yにょに言われるまでもなく、そのつもりだ。

私たちは、料理の金額も確認せずに、手当たりしだいに注文する。

おでん。肉うどん、天丼。

おにぎり、いなり。3人前位、ぺろりと食べる。

ビクトリーシーズンのYにょにとって千円2千円は、もはや紙切れ。

手当たりしだいに食べまくる。

わたしも、追従する。

われわれの、所持金は、22万円くらい。

けっして、お金持ちなわけではない。

けれど、アラブの石油王のような気持ちになっていた。

食べ終わると眠くなってきた。



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あにょYにょ。旅打ち⑤

前回までのあらすじ

ポン友であるところの、Yにょのひょんな思い付きから

Yにょのお金でパチスロを打ち、どこまで旅を続けることができるか、

試してみることになったゆうゆう。

ビクトリーシーズンという神がかり的なヒキを持つYにょのおかげで

緒戦は、楽勝。

もしかしたら、東京くらいまで、いやいや、北海道までいけちゃうかも、

そう本気で考え始めていた。

若さゆえの、馬鹿さ、である。

********

Hヤシに、「今日の麻雀はなし」だ、と告げ我々は旅立つ。

Hヤシもいっしょに、というアイデアもあったのだが、

彼は、スクリーン・エンド・ブーという

バイト先での仕事があるのだ。

許せ。

Yにょの車で、さらに海岸線を北上する。

カーステレオから、森高千里の曲が流れる。

海岸線を流れるように走るYにょのマシーンは

世界一のジュークボックス、となる。

森高千里というひとは、歌を歌うひと。

足のきれいな女の人だ。

そして軽い曲調が、まさにYにょ好み。



さて、2戦目はどうするか?

いつもの店をめぐりリーチ目拾いをする、という方法もあるが・・・。

堅実に勝つ方法なんていくらでもある。

けれど、それは、すこし、つまらなく思えた。

すこし、考え、私は思いなおした。

いや、せっかくだから、冒険してみよう、どうせYにょのお金なんだし・・、

いろいろな店にいってみたい。

私は、Yにょに 話しかける。

「次に、視界に入ってきた店で勝負しようや。」

Yにょは、少しアクセルを踏み込みながら

「おう、いいぞ。なんでも、いいぞ。」

と、即答。

Yにょは何も考えていないから、そういう返事がデフォルト。

Yにょの軽自動車が、快音を立てる。

なんだか、理由もなく愉快な気分になってきた。

わくわくに勝る、人生の喜びはない。

そう錯覚をせざるをえない風景だ。
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あにょYにょ。旅打ち④

ふと、Yにょを見やると、そのとなりの台で、またビックボーナスをひいている。

心地よいファンファーレ。

2台目のモーニングである。

この店では、①シマにひとりくらいの按配でしか客がつかない。

なので、このように極稀ではあるけれど、

モーニングを2台とれることもおこりうるのだ。

ほぼ10000円である。

しかも、ノーリスク。

10000円、落ちてる。

やっほーい

われわれは、ボーナス消化後、フルーツゲームを消化してコインを流した。

Yにょは、2台ひいているので、2台分。

さて、流すか。Yにょに声をかけようと歩みよると、リーチ目がでていた。

クレジット内連荘。

さすが、ビクトリーシーズンである。

あわせて、20,000円くらいは勝ってるん。

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あにょYにょ。旅打ち③

国道沿いのパーラーにつくと、麻雀仲間であるところのHヤシ氏の姿が視界にはいった。

Hヤシ氏は、この山佐のスーパープラネットのモーニングのみで、車を買った、という神話の持ち主。

いや、神話というか、実話、なのだけれど。

まあ、7枚交換でも、モーニング奪取率が、100パーセントなら、

即流しで日当4500円は望める。

単純計算で月20日稼動で、9万円プラス。一年もあれば、

なるほど、車の一台くらい買える計算になる。

10:00。

開店を知らせるロッキーのテーマが店内に流れる。

軍艦マーチよりも、こちらのロッキーのテーマのほうが

わたしは俄然盛り上がる。

勝手知りたる店内。

もしいけるなら、2台奪取、まで、ある。

私とYにょは、悠々とスーパープラネットのシマへ向かい、端っこから回し始める。

私は、右端から、Yにょは左端から。

7枚交換、台移動あり。とにかく、モーニングを拾えなければ話にならない。

私の一台目の台は、チェリー対角線がはずれ、スカ。2台目に移動する。

Yにょの台をふと見やると、もうビックボーナスがかかっている。

なるほど、本物のビクトリーシーズンだ、

私も4台目でヒット。

いける。いい流れだ。わたしは、強い手ごたえを感じていた。

スーパープラネットの筐体から流れる

季節はずれの「モロヒトコゾリテ」に心が躍る。




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あにょYにょ。旅打ち②

正確にはリーチ目を、習得する必要があったのは、私だけだった。

Yにょには、2つのスペシャルスキルがあった。

1つは、一度走った道を絶対忘れない「人間ナビ機能」。

もう一つは、「神の目押し」。

Yにょは、どんな絵柄でも、直視して1周でビタ押しすることができた。

すなわち、Yにょの打つ台には、基本的にはリーチ目が出ないのである。

リーチ目が、出現するときは、すなわちバー確定。

それくらいの精度があった。

ただ、山佐の一部の台には、ビック成立時にしか出ない出目があった為、

フラグが成立していて、七絵柄をビタ押ししても、並ばないケースがある。

これが、噂の枠上7である。

Yにょの台にビックのリーチ目が出現するのはこのケースのみ。

スーパープラネットは、左リールに、七を狙い、はさみ打てば、簡単にリーチ目が察知できる。

先代のビックパルサーと違い、対角線でチェリー付きでボーナス絵柄がテンパイすればOK.

単独プラネットのフラグが立っていない限り、ボーナスフラグは、ほぼ察知可能である。
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あにょYにょ。旅打ち①

私とYにょは、海沿いのパーラーLVへ向かうことにした。

LVとは、ラスベガスのこと。

日本にもあるラスベガス。

まあ、ラスベガスのように、一攫千金が狙えるよ!

ということからくるネーミングなのだろうけれど・・・。

まあ、よく勝って、20,000円くらいですわ。

Yにょは、その7枚交換のLVで80,000円近く買ったこともある、

というのだから、たいしたものなのだ。

LVで、モーニングを拾いそのまま、

関門海峡沿いのパーラーを駆逐して、

本州へ上陸。というのが私の作戦。

Yにょのビクトリーシーズンの力が本物なら、
大阪くらいは、本当にたどり着けそうだ。

パーラーLVは「アニマル全盛期」には、

8シマ近くアニマルを導入していたほどの、体力のある店。

海沿いの国道に系列店が数件、乱立しており、ガルーダを設置してある店舗もあった。

パーラーLVの我々の狙い台は「山佐のスーパープラネット」。

大量リーチ目を売りにしたボーナス主体のAタイプマシン。

当時は、新台などほとんど現れなかったので、

ひとつの台をひたすら打ち込むケースが多かった。

故に、我々は、スーパープラネットのリーチ目は熟知していた。

枠上7なんてなんのその、マニアックなリーチ目まで、完全に習得していた。

種銭を増やして、できるだけこの冒険の旅をより長いものにしたい。

私は密かにそう願っていた。







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あにょYにょのことを僕たちはまだ知らない。⑤

くれないにようろはもえる

我々の住む都市のパチンコ店の開店時刻は、午前10時。

世界は10時に目を覚ます。

ゆえに

9時55分に、店に着けば問題ない。

現在、8時20分。

まだ戦闘開始までに、ずいぶん時間がある。

「とりあえず、飯でも食おうか」

おなかは、さほど空いていないけれど、

クルマで入れる喫茶店なんて覚えがない。

困ったときには、「すけさんうどん」の朝定食だ。


朝食を兼ねて作戦会議である。

まず、最初の店選びだ。

これは、とても大切。

どうせ、Yにょはノープランなのだから、

私がしっかり作戦を立てなければ。

うどん屋で朝定食を食べながら、

私は念の為にYにょに訊ねた。

「なんか、作戦あるか?」

一晩、車の中にいたYにょ。

もしかしたら、素晴らしい秘策があるかも知れない。

「あるわけないだろうが。」

Yにょは何言ってんの?みたいな感じで返す。

さて、どうしたものか?

種銭はあるものの、やはりモーニングは手堅く勝ちたい。

私の脳裏に浮かんだのは、2つの選択枝。

ひとつは、海岸線沿いのパーラーRV。

ここに設置されているスーパープラネットは並びも少なく、

リーチ目を熟知している我々のモーニング奪取率は

ほぼ100パーセント。

もうひとつの選択枝は、街中のIドルのペガサス。

6枚交換で、連荘機であるペガサスを有するこの店は、並びも厳しく、

モーニングが取れない可能性もある。

もし、モーニングが取れなかった場合は、4人を集めて麻雀となり

旅打ちはきっと終了となるだろう。

それだと、すこし、寂しい気がした。

Yにょのビクトリーシーズンは短い。

この機会を逃すわけにはいかない。


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